ソウルの南東、渋滞にかからなければ車で約1時間半の距離にある陶芸の里、利川。 | |
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質の良い粘土や燃料の薪、窯を築くのに適した斜面などに恵まれ、古くから青磁や白磁といった韓国陶磁器の窯元が集まったところです。李氏朝鮮時代末に王朝直営の官窯が閉鎖された後、町は衰退。韓国独立後に再びここを陶芸の里として甦えらせようと陶芸家が集まり、窯元が次々と開かれました。
利川の窯元や美術館は広い範囲に点在しています。ソウルの賑わいと喧騒、エネルギー以外にも、韓国郊外の味わいというものもあります。のんびりと、清らかな水のせせらぎを聞きながら、韓国陶芸の世界をじっくりと味わってみてください。 |
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利川は、南漢江の支流である福河川と清美川が流れる肥沃な土地。この地で採れる桃や米は韓国国内でも最高の品質とされ、特に、利川米は王様への献上米としても有名。一粒一粒がつやつやとかがやく白米を石釜で炊いた「トルソッパブ」を是非堪能してみてください。 | |
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また、この地には温泉もあります。約100年前に、一人の農夫が湧き水で洗顔をし、目の病気が治ったことからその名が全国に広まりました。ナトリウム含有量が非常に高く、皮膚疾患と神経疾患、肥満、成人病、疲労回復に効果があるといいます。 ミランダホテルには露天風呂が、雪峰観光ホテルでは麦飯石(メッパンソク)の効能も共に楽しめるので、旅の疲れを解きほぐしてお帰りくださいませ。 |
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韓国第一の陶磁の里で、30以上の窯元が点在します。元々利川は先史時代から焼き物造りが盛んだったが、高麗青磁や白磁などが本格的に作られるようになったのは1960年代以降のこと。 池順鐸氏や柳根ヒョン氏などが、この地に窯元を築いたことに始まりました。その後、国内外から多くの陶芸家たちが集まり、陶芸の中心地へと発展してゆきました。 | |
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窯元は基本的に見学自由で、なかには池順鐸氏を初めとする人間文化財(人間国宝)の作品を見られるところや、製作過程を見学できるところもあります。 また、作陶家たちのギャラリー兼販売所がここに多くあり、日本料理に合いそうな品も多々ある。 一軒一軒丁寧に、彼らの思いをこもった作品を見てまわるのも良いでしょう。 |
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韓国を代表する伝統陶磁器大家のひとり、青波 李殷九氏の窯元兼研究所で、販売もしています。 1997年には、韓国政府から文化勲章を受けました。飾り気がなく素朴ながらも闊達な李殷九氏の作品世界を見ると、日本の陶芸とはまた違う、韓国の独創的な陶芸の美しさがよく現れています。日本でも大小多くの展覧会を通して広く知られています。 | |
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「2001世界陶磁器エキスポ」が開催された利川世界陶磁センター。 雪峰山のある雪峰公園にあり、韓国陶磁の多様さと発展過程などを見ることができます。世界各国の現代陶磁作品を一同に集めた常設展も人気。陶芸体験教室もあります。 | |
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1990年に設立された韓国唯一の陶磁器美術館。 韓国を代表する陶芸家として高麗青磁の復興に貢献した人間文化財、 海剛(柳根ヒョン氏)とその長男、柳光烈が設立した美術館。 海剛の作品や彼ら親子が30年かけて収集したコレクションの展示と、韓国陶磁器の歴史が分かりやすく説明されています。
貴重な展示品も多数あり、ルーペ片手に長時間見入る人も多いとか。日本の大阪市立東洋陶磁美意術館を始め、米国、欧州と様々な陶磁器美術間を巡り、今の「安い入場料で空間を広く使うというスタイル」にしたそうです。 | |
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東谷 金正黙氏の窯元。 主要な作品は高麗青磁、李朝白磁、粉青沙器。利川で一番大きな窯を持つ。総面積2万坪には窯、上薬室、粘土作業場、績土場、陶磁器研究開発室、実習室、販売所等があります。 とくに、彫刻室で象嵌技による繊細巧緻な模様が刻まれる様子や登り窯の説明、祭室(陶芸閣が)で深い秋色を思わせる翡色が醸し出す調和の美をこころゆくまで鑑賞することができるのが特徴。 | |
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そして、陶芸の逸品を購入するならここがおすすめ。威風堂々たる韓国の伝統家屋に圧倒されながら中に入るとまばゆいばかりの高麗青磁が展示されています。青磁の花瓶や茶器が特に人気を集めています。 | |
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D/A/T/A |
場所 |
京畿道 利川市(イチョン市) ソウルより専用車で1時間30分所要 |
電話番号 |
031)644-2020~21 |
開園/館時間 |
利川世界陶磁センター、 海剛陶磁美術館 : 9:00~17:30 |
休館 |
毎週 月曜日、 旧正月、旧盆 |
入場料 |
利川世界陶磁センター、 海剛陶磁美術館 : *価格はお問い合わせ下さい。 |
日本語ガイド |
韓国陶窯のみ、日本語可能 | | |