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骨董品はほとんど地方からまずソウルに集まってきます。 その集合場所が長安坪。ここで修理修繕など手を加えられ、また地方へと流れてゆきます。 骨董の卸市場と言ってもよい長安坪では店同士での売買もあれば、仁寺洞や梨泰院、また黄鶴洞などといったところからのプロ同士の買い付けもある。だからこの長安坪で買うのが結局一番安いのです。 |
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長安坪は、向かい合う2つの建物の中に韓国アンティーク等を扱う小さな店が詰まっています。品物はパンダチ(たんす)やトンケ(銭函)ティジュ(米櫃)などの家具類や膳、薬局、医院で実際に使われていたという小引き出しのたくさん付いた薬箱など多種多様。 店に入りきらない品々もほこりをかぶって廊下に無造作に並べられています。 | |
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どっさっと山積みにされた書画や刺繍は、一般の民衆が描いたり刺繍したりして贈ったり贈られたりしたものも多く、食器やかんざしなども普段使いのものも多いようです。 閉ざされて眠っている屏風、埃をかぶった瓦など、どんなものがあるのか一軒一軒つぶさに見てまわりながら当時に思いをはせるのも面白く、骨董好きにはまさに天国。 | |
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さて、お気に入りを見つけたら日本への搬送です。どのお店もその辺はちゃんと心得ていて、なんの心配もありません。ただ、骨董を買う際、領収書だけはきちんと取っておきましょう。そうすれば何かあったとき100%返金が可能です。 | |
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朝鮮の陶磁器は世界的にも評価が高く、日本の物には無いすばらしさがあります。 民族性にもよるのでしょうが、作りは無骨であり多少ゆがんでいても気にしないというか、それでいてまとまりのあるオリジナリティーがあって現代美術に通じる魅力があります。 | |
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李朝絵画の特色を挙げると、まず中国や日本と異った異常に強い筆力を感じます。用墨上白黒の対照を強くし、そして筆致にも特独な癖がある。結果としてやや粗野の感をまぬがれ難いものの、きわめて強い表現力をもっています。 反面、日本や中国の絵画にはみられない素朴さもあり、それがまた一種の魅力といえましょう。典雅さ巧緻さとはおよそ縁遠いものの、それだけに生命力兼活力に満ちています。 | |
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李氏王朝の時代14世紀末から20世紀初頭までの約500年間に作られた家具。 重厚な造り、蝶々や冠のかたちなど飾り金具の美しさが特徴。金具には主に金色のものが使われているが、黒色もあり、まれに目にする白色の金具は長寿を祈る意味をもち珍重されています。 | |
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バンダチ、ソバンと呼ばれる一膳用の飯台、漢方薬台など家具に使用されている材料は、桐、松、赤松、けやき、栗とさまざまだ。表面に施される漆塗り、螺鈿細工といった仕上げも実に見事。 | |
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中でも目を引くのは、薬局、医院で実際に使われていたという、小引き出しのたくさん付いた薬箱。小物の収納にいい実用的なサイズと、その佇まいの美しさに心ひかれる。使い込むほどに重厚感を増す鉄の味わいは現代の家屋に趣をもたらしてくれそう。機会作りの規格品にはない、ゆとりとあたたかみが魅力です。 |
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