釜山で古い歴史を持つお寺『梵魚寺』
みなさん、アンニョンハセヨ!!いかがお過ごしですか+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚さて、今回は釜山にあるとっても古いお寺をご紹介しちゃおうと思います。釜山と言えば、韓国の第二の都市(日本で言うと大阪みたいな所でしょうか)と言われていて、海が多く、広安里や、海雲台の様なリゾート兼海水浴場などが人気でソウルや他の地方の観光客は勿論、海外からの旅行者も沢山訪れる場所でもあります。ですが今回は打って変わって、歴史にまつわる場所を取り上げて行きますよ。ここ『梵魚寺』は韓国褝宗の総本山であり、新羅時代の文武王18年、西暦678年に高僧義湘によって建てられたと言われています。さあ、ここは何の為に建てられ、どんな歴史が刻まれているんでしょうか。取材に行ってみましょう。
色々なことを乗り越えて、今に至る『梵魚寺』
『梵魚寺』は釜山の北、ハイキングコースとして人気の金井山の中腹にあり、
通度寺や海印寺と並ぶ韓国5大寺院の一つです。
新羅時代の678年(新羅文武王18年)に海洋華厳宗の開祖である義湘大師が創建し、華厳十刹の一つに数えられました。1592年(宣祖25年)、日明戦争によって寺は焼失しましたが、1602年(宣祖35年)に再建されました。その後、また焼失しましたが、1613年(光海君5年)に再建されました。日本統治時代の1911年、寺刹令施行規則(7月8日付)に2010年12月15日、天王門が放火と思われる火事で全焼しました。
<梵魚寺>・・・金井山の尾根の石の上にとても大きく、いつも水で満たされている井戸があったそうです。その井戸の水はいつも金色に輝いていました。ある日一匹の金色の魚が五色の雲に乗って天から降り、その井戸の中で遊んだそうです。
その為、金色の井戸【金井山】という山の名前と、空の国の魚【梵魚寺】という名前が付けられたそうです。
義湘大師によって国民の思想を強化する為に建てたと言われている『梵魚寺』。この“義湘(625年~702年)”という人は新羅の僧で新羅における華厳宗の祖、海東華厳宗の祖とも言われている人です。唐に留学後新羅へ帰国し、梵魚寺のほかに海印寺・王泉寺・華厳寺の華厳十刹で教学を広めたとされています。
大雄殿と三層石塔は国の重要文化財に指定されています。
梵魚寺大雄殿に祀られた本尊仏は釈迦牟尼で2体の菩薩が両横に立っている様に祀られています。この建物は装飾がとても美しく、構造が繊細で釜山、又は釜山近郊に残っている最高の木造建物と評価されています。ここは重要文化財にあたる、
宝物第434号に指定されています。
三層石塔は大雄殿の向かって右側にあり二重基壇の上に造られた統一新羅後期の典型的な石塔です。梵魚寺が建てられた時期と重なるそうで、創建当時から残っているという根拠となっているんだとか。ちなみに
梵魚寺創建当時から残っているものはこの三層石塔のみなんだそうです。
宝物第250号に指定されています。
海やリゾートなどで有名な釜山ですが、この様な落ち着いた雰囲気の場所は以外と沢山あります。
普段の生活から離れて歴史や教に浸ってみても、いいかもしれません。ぷらり散策にもピッタリですよ(*^-^*)