複合文化空間として重要な役割を果たす・・・『江華歴史博物館』
みなさん、アンニョンハセヨ!いかがお過ごしですか( ´∀`)今回は、ソウルからちょっと離れた島にある、博物館をご紹介していきます。その島というのは、“江華島”といって、ソウルから車で約1時間半ほどの場所にあり、様々な文化遺産や、名産物が沢山ある超人気観光スポット。ソウル旅行に飽きた方や、人とは違う韓国旅行がしたい方には必見の場所です。今回はその江華島に位置する歴史博物館を取り上げていきます。この博物館は2010年10月23日に開館したまだ新しい博物館で、世界文化遺産に指定された“江華コインドル(支石墓)公園”内に位置しています。出土された遺物などを中心に、江華島の歴史と文化を体系的に展示、保存、研究する為に、設立された江華の期待の星!のような施設。ソウルでは見ることの出来ない歴史、ここなら見れちゃうかも!
世界文化遺産と隣合わせ
ここ
『江華歴史博物館』は2010年に開館しただけあって、かなり新しい建物です。
敷地面積:15,449m²、建築面積:2,501m²、延べ面積:4,233m²と広く、世界文化遺産である
“コインドル(支石墓)”の隣に位置しています。ソウルから
江華島は車で約1時間半ほどで、江華大橋からここまでは車で約25分ほどの場所にあります。郡内バスもありますが、島全体の観光をしたい方はレンタカーなどを借りて観光することをオススメ。島内は交通があまり便利ではないので、しっかり下調べをしてから行くほうがいいですよ!下の地図を参考に、ルートチェックをしてみて下さい。
江華の歴史を細かく展示
1階1階、入口入ってすぐ正面に、フロントがあります。そこに、
日本語のパンフレットがありますので、欲しい方は尋ねてみて下さい。フロントから左側には、【帥】と書いてある大きな旗が展示されています。これは、指揮官がいる本営に挿す旗で、1871年辛未洋擾の時、江華島を侵略したアメリカが、廣城保(광성보カンソンボ)を占領した後、この帥字旗を勝利品として持って行ったものが、
去る2007年10月に韓国に帰って来たという貴重なもの。ここ『江華歴史博物館』が開館すると同時に、それまで保管されていた場所からここに移管展示されました。その横には【江華洞鐘(강화동종)】という大きな鐘が展示されていて、その反対の奥には朝鮮時代・近代の江華、高麗時代の江華、江華の人々の暮らしなどを語るブースがあります。
2階2階の最初は
旧石器文化や、
新石器文化が語られ展示されています。江華地域では本格的な旧石器発掘調査は実施されてませんでしたが、コインドル(支石墓)発掘調査で、旧石器時代の遺物である様々な石器が発掘されたそうです。これによって、江華地域に旧石器遺跡が存在する可能性を見せられたという話があります。
江華の暮らしや、遺物の
ミニチュアを展示。人々の動きやブタのしぐさの一部などが、細かく再現されていました。他国が攻めてきた様子や、攻撃の様子などを再現したミニチュアも。江華の歴史が小さく、そして忠実に表されているので分かり易いし、面白かったですよ。
青銅器時代に至るまでの遺物たちを存分に楽しめます。
こちらは、
コインドル(支石墓)の説明や、造り方のミニチュアなどの展示です。ここで展示されているコインドル(支石墓)は、青銅器時代の代表的な墓祭の一つで、テーブル型の北方式支石墓です。この支石墓を始めとして、江華島には約150基余りの支石墓があります。このブースでは、その巨大支石墓をどのようにして造ったかが、表されています。丸太や棒、土などを使って造られたこの巨大遺跡は、この時代の江華の人々の努力や、心が映し出されています。説明ボタンがあり、その説明に沿って照明が変わっていき、順序も詳しく説明してるので、外国人観光客も簡単に理解が出来るようになっています。
江華の開かれた海のストーリーでは、江華の歴史年表と影絵人形劇が展示されており、わくわく青銅器時代体験ブースでは、クイズやパズルで遊んだり、天女と一緒に写真を取ったりできます。
辛未陽擾(1871)廣城保戦闘の模型
30分毎に『支石墓と草芝鎮松の物語』が上映
干潟について
企画展示室
ミュージアムショップ&カフェ
江華の多様な歴史・文化を一度に見せる場所
いかがでしたか。何度も言いますが、ここ
『江華歴史博物館』は世界文化遺産に指定された史跡第137号の江華コインドル(支石墓)公園のすぐ前にあるので、一緒に観覧することが出来ます。ここは、色んな人により一層
江華島の事を知ってもらう、いい機会になる場所だと思いますよ。そして、江華島に住む人たちや自然、歴史や文化に触れ合える良い思い出になるでしょう。
“水の上に咲く花・江華、大きい川が出合って肥えた地、生命を抱く干潟、豊かな自然の中で我民族が花を咲かせた話を聞いてみて下さい。”
~江華歴史博物館~