様々な古美術品に出合いに行こう!
5千年の伝統と歴史がそのまま映し出される韓国の古美術品。書画や陶磁器、木器、金属工芸品を始め、古いものでは統一新羅時代の土器から朝鮮時代の白磁に至るまで実に様々です。中には素敵な小物が、案外手頃な値段で売られていたりもするので、もしかすると掘り出し物を見つけ
ることが出来るかもしれませんね。 やはり、骨董品を買うなら長安坪が一番安いです。骨董品はほとんど地方から、まずソウルに集まって来るのですが、その集合場所が長安坪。ここで修理修繕など手を加えられ、また地方へと流れてゆきます。骨董の卸市場と言ってもよい長安坪では、店同士での売買もあれば、仁寺洞や梨泰院、また黄鶴洞などからのプロ同士の買い付けもあります。だからこの長安坪で買うのが、結局一番安いのです。
まるで博物館に来たような楽しさです!
高価なものから庶民的なものまで、いろいろ探して見ましょう!
陶磁器
朝鮮の陶磁器は世界的にも評価が高く、日本の物とは違ったすばらしさがあります。民族性にもよるのでしょうが、作りは無骨であり多少ゆがんでいても気にしないというか、それでいてまとまりのあるオリジナリティーがあって現代美術に通じる魅力があります。
書画
李朝絵画の特色を挙げると、まず中国や日本と異った非常に強い筆力を感じます。用墨上白黒の対照を強くし、そして筆使いにも特独な癖があります。結果としてやや粗野の感をまぬがれ難いものの、きわめて強い表現力をもっています。反面、日本や中国の絵画にはみられない素朴さもあり、それがまた一種の魅力といえましょう。典雅さ巧緻さとはおよそ縁遠いものの、それだけに生命力兼活力に満ちています。
李朝家具
李氏王朝の時代14世紀末から20世紀初頭までの約500年間に作られた家具は重厚な造り、蝶々や冠のかたちなど飾り金具の美しさが特徴です。金具には主に金色のものが使われていますが、黒色もあり、まれに目にする白色の金具は長寿を祈る意味をもち珍重されています。バンダチ、ソバンと呼ばれる一膳用の飯台、漢方薬台など家具に使用されている材料は、桐、松、赤松、けやき、栗とさまざまです。表面に施される漆塗り、螺鈿細工といった仕上げも実に見事です。中でも目を引かれるのは、薬局、医院で実際に使われていたという、小引き出しのたくさん付いた薬箱。小物の収納にいい実用的なサイズと、その佇まいの美しさに心ひかれます。使い込むほどに重厚感を増す鉄の味わいは現代の家屋に趣をもたらしてくれそうです。機械作りの規格品にはない、ゆとりとあたたかみが魅力です。
長い歴史を持った品々に逢いに行こう
いかがでしたか?仁寺洞や梨泰院もいいけどアンティーク通には、ここ長漢坪古美術店街がお勧めです。陶磁器から書画、昔の家具までいろんな物語を持った品々が、待っています。普通の旅行もいいですが、こんなマイナーな旅行をしてみるのも本当の韓国の姿を知るには、もってこいなのではないでしょうか!今度韓国へ来たらぷら~っと覘いてみてくださいね。