韓民族の魂が息づく『独立記念館』
韓国の苦難の歴史をわかりやすく解説
1987年8月15日に忠清南道天安(チョンアン)に開館された独立記念博物館は韓民族
の国難克
服と国家発展史に関する資料が展示されている。
400万㎡の敷地には民族伝統館を始め7つの展示館と円形劇場、特別展示室、数万
人規模の行
事が行われるキョレの広場がずーっと続き、その広さは約12000坪。
その周りを取り囲むように竹林、と松林の芝生広場が広がっていて非常に季節感のあ
る憩いの
広場となっています。
独立記念館
韓国の歴史上において、独立と言う言葉には日本と大変密接な関係を持っているのをご存知ですか?まさしく日本からの独立の歴史がここには刻まれているのです。
ですが、決して日本がこんな事をしたんだと言う証拠物を陳列したようなところではありません。
独立のために当時の国民が命を掛けて戦ったその痕跡。
自分の命よりも国家独立を求める思い、自由を求めたその情熱が如何に熱く熾烈なものだったのか。
また、国家独立のために命を犠牲にした勇志達への慰霊と尊敬。自分の国、文化を失った悲しみがどれほど過酷な物かその反面平和な世の中が人類の幸福にとってどれほど重要であるかを後世に伝えるために作られたのが独立記念館だといえます。
展示されている遺物は独立のために使われた武器や、当時刊行された新聞や書類、当時の生活用品、人形で再現されたリアルな戦場の様子、独立運動で名を残した勇士の銅像、当時の情熱をそのまま形にしたような石造が置かれていて、凄まじい苦痛にも屈することなく、強く耐えて勝利を勝ち得てきた歴史を感じ取ることができます。
その独立の歴史の全般にわたって登場するのは旧日本軍。ですから、ここには日本人にとっては慣れ親しんだ物も数多く展示されています。ただ、違う視点で展示されてあるだけで、日本にあるものと同じ物が展示されているのです。
是非その歴史の遺物を異国の地、韓国でもう一度ご覧になってみてください、きっと今まで見えなかった何かが見えてくることでしょう。そこにある物の意味、それが何をしたのか、何を残したのか、何を訴えているのか、今の日本とどんな関係があるのか、どうしたら良いのか、色々な思いが駆け巡ります。考えてみてください、想像して見て下さい、せっかく来た韓国でそんな時間を体験してみていただくのも、めったに出来ない旅先ならではの時間の過ごし方と言えるのではないでしょうか。