新しいものと古いものが入り交ざっている仁寺洞
今では一般に仁寺洞と言えば、伝統文化の街!と言われるほど、昔ながらの文化を今に伝えている由緒ある街のように認識されている仁寺洞ですが、実はこの仁寺洞は今までに何度となく、街の表情を変え続けてきたという歴史を持っています。仁寺洞は、伝統文化の街というイメージが持つ静寂的なイメージではなく、時代ニーズに合わせて日々変化し続けてきた街!という方が、仁寺洞にはふさわしいようです。 古くは朝鮮時代の後期にさかのぼり、途中には独立運動の中心地にもなった、この街が今のように変わり始めたのは1960年代以降からのようです。日本人向けの骨董品店の人気が出たのをきっかけに書道品店、表具店などが点在するようになり、1980年代から伝統茶屋、伝統酒屋が参入して来くるようになって急速に今のような街並みが広がるようになりました。
過去と現代が織り成す街並み
仁寺洞へは、
地下鉄3号線安国駅6番出口を出て、真っ直ぐ行く方法と、
地下鉄1号線鐘路3街駅1番出口を出て、タプコル公園の方に向かって行く方法があります。どちらも同じくらいなので、便利な方を選んで下さい。仁寺洞には、
シネッチャッチッ、
秀印堂、
架橋、
ビーソープなどがあります。ここは李氏朝鮮が漢陽(ソウル)を首都とした時代から発達してきた街で、朝鮮王朝時代には王宮に勤める両班(ヤンバン)たちが住む屋敷が立ち並んでいました。今でも古い韓屋が仁寺洞付近に数多く残り、昔の名残りがあるのは、そのためです。
19世紀末には困窮した両班たちが、伝来の品を売り払う店を開き、それ以来、ソウル在住の外国人たちが訪れる
骨董品売買の街となってきました。
今では観光地化が進み、外国から古美術を買い付け目的の人だけでなく、多くの一般観光客が訪れています。仁寺洞一帯に残る韓屋を使って伝統茶屋や
カフェ・レストランが開かれていて、
現代美術や
デザインを扱うギャラリーなども増えてきています。
アンティークな物を探すなら、ここ仁寺洞で・・・
仁寺洞の街並みでタイムスリップしてみましょう!
仁寺洞を散策して、ちょっと小腹が減ったら屋台で
トッポギや
ホットッを買って食べてもいいし、
くるみ饅頭を買って歩きながら食べてもいいし、はたまた韓国の昔の建物、韓屋を利用した
伝統茶屋で昔の雰囲気にひたりながら、お茶をしてみるのもいいですよね!また、仁寺洞ギルの中ほどにある
“サムジギル”という建物にいってみましょう!建物の中に中庭があり、その周りにステキなお店が立ち並ぶ、伝統工芸ショッピングモールがあります。その中には伝統工芸雑貨店、記念品店、ギャラリー、飲食店、カフェなどいろいろな種類のお店が入っていて、世界に一つしかない手作りの物や個性豊かな作品に出会える事間違いナなしです!
落ち着ける場所!懐かしい場所!
いかがでしたか?仁寺洞・・・
明洞や
南大門市場、
東大門市場のようなにぎやかさはないけれど、なんとなく落ち着ける場所!そして、なんとなく懐かしい感じのする街です。仁寺洞は韓国に行ったら一度は行ってみたい!そんな街です。