江華三大寺院のひとつ・浄水寺
新羅徳善女王 (シンラソントクヨワン)8年(639)懷正禅師(フェジョンソンサ)が創建して淨修寺(チョンスサ)と称したものを、朝鮮世宗8年(1426)涵虛大師(ハモテサ)が修復の時、お寺の東側から清水が湧き出たことから浄水寺(チョンスサ)と改名したと言われています。このお寺の法堂は、朝鮮初期の柱心包式建物で正面3間、側面4間の平屋建切妻で、正面の縁側部分は後代になって継ぎ足して建てたと見られ、当初は正面3間、側面3間の建物であったと推定されます。そして、この法堂は他では見ることのできない珍しいものとして、一枚板を使った扉に蓮花の紋様を彫刻した特異なものがあります。周囲の森とハスの花の彫刻は人々を魅了する美しさです。
江華島の南にある摩尼山に位置
浄水寺(チョンスサ)は
江華島の一番南側にある摩尼山(マニサン)の東側斜面に位置しています。摩尼山の頂上には塹城檀(チャムソンダン)があって、塹城檀は過去に檀君(ダンクン)が天に祭祀をあげたところです。現在も毎年開天節になると檀君に祭祀をあげ、全国体育大会の時にはここで聖火を採火して奉送しています。浄水寺へは、
地下鉄2号線新村(シンチョン)から出ている3000番のバスに乗り江華バスターミナルで下車し、そこからタクシーに乗る方法しかないので、レンタカーなどを借りるのをお勧めします。また、浄水寺のある
江華島はソウルを流れている漢江の河口にあり、ソウルから北西に50kmのところに位置しています。江華島の南側には広大な干潟が広がっていて、そこで育った
うなぎが特に有名です。“うなぎタウン”といううなぎ焼きを食べさせてくれるお店がずら~っと並んでいるほどなので、江華島へ足を延ばしたらぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
ひっそりとしたたたずまい